中学生が必要な睡眠時間は?眠ることで勉強がはかどるのか?

中学生はどのくらい睡眠時間を取るべきなのかご存知ですか?

もちろん睡眠時間には個人差がありますが、中学生はまだ身体が成長する時期なので睡眠時間を長く取る必要があります。

しかし、最近の中学生は忙しく、睡眠時間が足りていないことが多いです。
今回は、中学生の睡眠について、くわしく解説します。

今の中学生は睡眠時間が足りているのか?

今の中学生は睡眠時間が足りていない場合が多いです。
塾や部活に加えて、友達付き合いやスマホなどの影響から夜更かしすることが増えて、中学生の生活が忙しくなっています。

日本では大人の平均睡眠時間が世界各国と比べて短くなっていて、OECD加盟国のなかで1番短い7.3時間です。

それに伴って、小学生から高校生の睡眠時間も短くなってしまっています。

中学生の理想の睡眠時間

中学生の理想の睡眠時間は8〜10時間です。

中学生はまだ身長が急激に伸びたり大人らしい体つきに変化したりしている最中なので、睡眠が欠かせません。

しかし、実際の中学生の平均睡眠時間は約7時間半です。

普段の学校や部活や勉強だけでも忙しいのに、スマホなどの影響から睡眠時間が短くなっている人が多いです。

朝練などで朝早くから活動しなければならない場合には、夜更かししないように工夫する必要があります。
中学生の間は、少なくとも毎日8時間は眠れるようにすることが大切です。

睡眠不足が引き起こすリスク

つぎに、睡眠不足が引き起こすリスクを3個ご紹介します。

低身長
成長期に睡眠が足りないと、本来伸びるはずだった身長まで伸びない可能性があります。

昔から寝る子は育つと言われていますが、寝ている間には「成長ホルモン」が分泌されて身体を成長させています。

成長ホルモンは、寝始めてから3時間程度の間に分泌されるので、寝始めの睡眠の質を上げることが大切です。

肥満
睡眠が不足すると、食欲ホルモンの「グレリン」が分泌されます。
食欲が増えることで自然と食べる量も増えて、太りやすくなります。

中学生は多感な時期なので、少し体重が増えただけでも気にしてしまう場合があり、注意が必要です。

また、肥満に伴って、早い場合は中学生でも睡眠時無呼吸症候群になることがあります。

その割合は、15歳以下の子どもで約2%です。
また、肥満はさまざまな生活習慣病のもとになるため、将来の健康診断で悪い結果になる可能性が高くなります。


不登校

寝不足で朝目覚められなくなると、不登校になってしまう可能性があります。

学校生活に生活リズムを合わせるには、休みの日でも寝坊せずに毎日の睡眠時間を確保することが有効です。

また、朝起きられなくなるのは、「起立性調節障害」が隠れている場合があります。

起立性調節障害とは、自律神経の乱れにより起き上がれなくなる病気です。
朝起きられなくなると仮病と間違えられやすいですが、脳や身体に血流が流れにくくなることで、起きると立ちくらみやめまいが起きてしまいます。

起立性調節障害は、午後になると症状が落ち着くことが特徴的です。

早い場合は小学生の高学年から始まり、中学生と高校生に多い病気なので、どうしても朝に起きられない場合には病院を受診してみてください。

睡眠時間を削った学習は逆効果?

睡眠時間が足りないと、授業や宿題に集中するのが難しくなってしまいます。

耐えられない眠気で居眠りしてしまうと、授業についていけずに成績も下がってしまいます。

部活など運動の面でも、睡眠時間が足りないと体力や筋肉の回復ができません。

また、日中に学習したことを定着させるためには、レム睡眠が必要です。
レム睡眠はノンレム睡眠の後におとずれる睡眠なので、ある程度長く睡眠する必要があります。

たくさん勉強しても、記憶が定着しないとテストまで覚えていられないという事態になってしまうので、テスト前でも7時間は寝るのがおすすめです。

睡眠が与える将来への影響

中学生の頃から睡眠不足になってしまうと、将来にも悪影響があると考えられます。

健康面では、睡眠不足はさまざまな病気を引き起こす原因になってしまいます。

また、不眠はうつ病などの精神疾患とも関わりが深いので、注意が必要です。

中学生でも5人に1人が抑うつ傾向であると言われています。
うつ状態が続いて症状が重くなると、何に対しても興味を持てないということになり、引きこもりがちになってしまいます。

中学生がうつになる原因には人間関係の悩みも大きく関係しています。
大人が転職するようには学校を変えられないので、クラスや部活の人間関係が悪いと、ずっとつらい思いを抱えなければなりません。

中学生は思春期で多感な時期なので、ただでさえイライラや不安をコントロールできない場面が増えます。

そこに睡眠不足による不調が重なってしまうと、心が折れてしまう可能性があります。

そのため、不眠や睡眠障害の症状が出ている場合には、精神状態のチェックも必要です。

まとめ

今回は、中学生の睡眠についてくわしく解説しました。
中学生は、高校受験や部活など、やらなくてはならないことが多い時期です。

睡眠時間を確保することで、体力の回復や学んだことを脳に定着させることができるので、睡眠を大切にしてください。

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