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快眠を促す適度な湿度とは?
はじめに
こんにちは!
「世界の睡眠事情」シリーズ、今回は、アジア有数の経済都市にして、世界屈指の睡眠不足国とされるシンガポールに注目したいと思います!
なぜこの国の人々は眠れていないのか?
そして、睡眠を削ってまで手にしようとしているものは何なのか?
都市化、教育熱、テクノロジー、ライフスタイルの観点から、現代人にとって他人事ではない“眠れぬ社会”の姿を見ていきましょう。
1. 世界ワーストレベルの睡眠時間、その実態
シンガポールは、世界経済フォーラムやフィットビット社の調査などで、「世界で最も睡眠時間が短い国のひとつ」と報告されてきました。
たとえば、2019年のフィットビットのデータによると、シンガポール人の平均睡眠時間はわずか6時間30分。
これは調査対象の国の中でも最下位レベルでした。
OECD加盟国ではないため公的な統計は少ないものの、アジア諸国の中でも特に深刻な“睡眠負債”が蓄積している国とされています。
2. なぜこんなに眠れない?3つの社会的背景
1. 教育への強いプレッシャー
シンガポールは学歴社会であり、小学校から大学入試まで競争が非常に激しいことで知られています。塾や家庭教師、追加課題は当たり前。小学生でも深夜まで勉強するケースも珍しくありません。この文化は家庭にも強く根づいており、「寝るより、勉強や準備を優先する」価値観が一般的になっています。

2. 超都市型ライフスタイル
人口密度は世界屈指。都市部では24時間営業の店やサービスが当たり前で、夜遅くまで活動することが習慣化しています。特に南国、かつ人口のほとんどの人が働いている事から仕事終わりの外食やショッピングが夜10時〜深夜に集中するため、帰宅が遅くなり就寝時刻が自然に後ろ倒しになる傾向にあります。
3. テクノロジーとストレスの増大
高いスマートフォン普及率・長時間労働・SNS依存なども睡眠に悪影響を与えています。また、多民族国家ゆえの文化的多様性もあり、夜遅くまで騒音や光がある環境に住む人も少なくありません。結果として、交感神経が優位になりやすく、睡眠の質が下がるのです。
3. 睡眠への新たなアプローチ
しかしながら近年、政府や企業レベルでも「国民の睡眠不足」が課題として認識され始めています。たとえば:
● シンガポール国立大学(NUS)による「国民睡眠プロジェクト」
● 保健省による睡眠衛生キャンペーンの展開
● スタートアップ企業による「睡眠改善アプリ」の開発
といった取り組みが教育機関や公的機関により展開され、また、高級ホテルやオフィスでは「パワーナップスペース(仮眠室)」の導入も進みつつあり、「よく眠ることは生産性につながる」という認識が少しずつ浸透しています。

4. 私たちがシンガポールから学ぶべきこと
シンガポールは「経済」「効率」「競争」において世界的な成功を収めた国ですが、その代償として「休息」や「回復」が軽視されてきた側面があります。これは、忙しく働き、勉強し、常に何かに追われている現代の私たちにとって、決して他人事ではありません。
● 時間に追われる生活
● 睡眠よりも成果を優先する価値観
● テクノロジーに支配される夜時間
これらは、私たちの国にも共通する課題です。
まとめ
眠れない社会に、眠る勇気を。
「眠ること」は怠惰ではなく、自分自身を整える大切な時間です。
むしろ、意識的に“眠る決断”をすることが、健康で前向きに生きる力になるのです。
シンガポールの睡眠事情は、現代社会全体が抱える“静かな危機”を映し出しています。
“眠れない社会”にこそ、眠る勇気を。
そう思えるきっかけを、このブログが与えられたなら幸いです。
眠りを整えるためには寝具選びもとても重要です。
体に合ったマットレスや枕を使うことで、
睡眠の「質」はぐっと高まります。
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参考文献・資料
- Fitbit Sleep Study 2019
https://blog.fitbit.com/sleep-study/
- NUS Sleep Health Study – National University of Singapore
https://medicine.nus.edu.sg/research/sleep/
- HealthHub SG(シンガポール保健省)睡眠に関する啓発ページ
https://www.healthhub.sg/live-healthy/1231/good_sleep_habits
- BBC News – Why Singaporeans are not getting enough sleep
https://www.bbc.com/news/world-asia-38371011

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