目次
この記事は 約5分 で読めます。
フランス人の眠りの美学とは?
はじめに
ボンジュール!
これまでにインドネシア、日本、スペインと、それぞれユニークな睡眠スタイルを紹介してきましたが、「世界の睡眠事情」第4回目の今回は“おしゃれで自由”なイメージのあるフランスを取り上げたいと思います。
フランスといえば「美」や「自由」を愛する国民——そんなイメージの彼らですが、彼らにとって“よい眠り”とはどんなものなのでしょうか?
調べてみると、実はフランス人の睡眠にも、彼ららしい哲学と価値観が色濃く表れている事がわかりました。
ファッション、グルメ、芸術…と何事も自分らしく楽しむフランス人のライフスタイルには、実は「睡眠」にも独自の美学が息づいています。
ただ長く眠るだけではない、「自立」や「セルフケア」と結びついたフランスならではの眠りの哲学。
今回はそんな奥深いフランスの睡眠文化を、子育てや生活スタイルの視点から掘り下げてみましょう。
1. 子どもでも“自分のベッド”が基本!睡眠教育の始まりは早い
フランスでは、赤ちゃんのうちから「一人で寝る」ことを推奨される文化があります。
親と同じ部屋で寝るのは生後数か月までで、それ以降は自室のベビーベッドへ。
泣いてもすぐには抱き上げず、「寝る力(self-soothing)」を育てることが大切とされているのです。
こうした文化は、親も大人だけの時間や睡眠を大切にしながら、子どもの“自立”を尊重するフランス流子育ての一部でもあります。
2. 「夜型生活」が一般的?ディナーは20時以降がふつう
フランス人の一日は、比較的ゆっくり始まります。
朝は7時〜8時ごろに起きる人が多く、夜は23時以降に就寝するのが一般的。特に都市部では、
夕食は20時〜21時
映画館やレストランは深夜まで営業
テレビ番組も22時台からがゴールデンタイム
と、夜型の生活スタイルが定着しています。
これは日本と同様に、共働き家庭が多く、夕食の準備が遅くなる背景や、ゆったりとした食文化が関係しているようです。
3. 睡眠は“セルフケア”の一部
フランスでは、「よく眠ること=自分を大切にすること」という価値観が根づいています。
仕事や学業で睡眠を削るのは“スマートではない”という風潮があり、無理をしない暮らし方を理想とする傾向があります。
実際に、OECDの統計によると、フランス人の平均睡眠時間は約8時間7分(平日)。
これはOECD加盟国の中でも上位に位置し、日本(約7時間22分)よりも45分ほど長くなっています。
アロマテラピーやハーブティー、読書や音楽など、眠りの質を高めるナイトタイム・ルーティンを持っている人も多く、“夜の時間を楽しむ”という感覚が強いのも特徴です。「しっかり寝る」のと同時に、睡眠の“質”や寝る前の“自分のこだわり”を大切にする国、というのがフランスの特徴です。
4. 睡眠に関する課題も…?
とはいえ現代のフランスでも、ストレスやスマホ使用、仕事の多忙化により睡眠障害を抱える人は徐々に増加しています。
特に若年層では夜型傾向が強まり、朝の寝不足が課題になっているとの調査も。
このような背景から、フランス政府も「睡眠の質」に注目し、睡眠教育の導入やメンタルケアの充実を進めるなど、国を挙げた対策を模索しています。
まとめ:フランスに学ぶ、眠りの“美学”
フランスの睡眠文化には、「自分を整える」という哲学が感じられます。
睡眠を単なる“休息”と捉えるのではなく、“人生を豊かにする時間”として楽しんでいる点がとても印象的です。
日本のように「寝るのがもったいない」と睡眠を削りがちなのとは対象のフランス流の“丁寧な眠り”の考え方から学べることが多いのではないでしょうか?
次回はまた別の国のユニークな睡眠事情をお届けします。どうぞお楽しみに!
眠りを整えるためには寝具選びもとても重要です。
体に合ったマットレスや枕を使うことで、
睡眠の「質」はぐっと高まります。
当社では、“こんな眠りが欲しかった”をコンセプトに、快適な寝具をご提案しています。
ご興味のある方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
▶︎ グースリーマットレスで快眠体験へ
コメント