世界の睡眠事情:フィンランド~白夜と極夜を乗り切る“眠りの工夫”

目次

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白夜と極夜を乗り切る眠りの工夫とは?

はじめに

こんにちは!世界の様々な睡眠習慣や、睡眠に関する文化をお伝えする「世界の睡眠事情」シリーズ、第6回目の今回は北欧の国フィンランドを取り上げたいと思います!
フィンランドといえばサンタクロースやオーロラ、教育先進国といったイメージが浮かびますが、人々の暮らしを語る上で欠かせないのが「光」と「睡眠」の関係です。フィンランドでは夏には太陽が沈まない“白夜”、冬には太陽がほとんど昇らない“極夜”が訪れるからです。この国の人々は睡眠のリズムをどうやって整えているのでしょうか?

1. 白夜と極夜がもたらす睡眠リズムの乱れ

フィンランドは高緯度に位置するため、季節によって日照時間が極端に変化します。
夏:北部では一晩中太陽が沈まない「白夜」が続く
冬:太陽が数時間しか顔を出さない「極夜」に突入する
こうした環境は体内時計を大きく揺さぶり、夏は眠気が出にくくなったり、逆に冬は過剰な眠気に襲われたりする原因になります。実際、フィンランドでは「睡眠の質が季節で大きく変わる」と答える人が少なくありません。

2. 光と睡眠の関係を科学的に活用

フィンランドの人々は自然条件を単に受け入れるだけでなく、光を積極的に生活に取り入れて睡眠リズムを調整しています。
夏の白夜対策:遮光カーテンやアイマスクを常備。寝室は暗さを保つ工夫が徹底されている。
冬の極夜対策:光療法ランプを使用し、朝に強い光を浴びて体内時計をリセットする。学校や職場にも導入されるほど一般的。
こうした光環境のコントロールは、日本ではまだあまり普及していない習慣ですが、フィンランドでは日常の一部です。

3. サウナと睡眠の深い関係

そして、フィンランド文化を語る上で欠かせないのがサウナです。サウナに入り、その後に体を冷やす習慣は、入眠をスムーズにし、深い眠りを誘う効果があるとされています。

「サウナ」は実はフィンラド語で、高温に熱したサウナストーンにアロマ水をかけ、蒸気を発生させてサウナ室の湿度と温度を上げることをロウリュウ(löyly)といいます。最近の温泉ブームでよく聞く「サウナ」も「ロウリュウ」もフィンランド語だったんですね!

そしてもう一つ、フィンランドのサウナに必ずあるものが、白樺の若葉の枝を束ねたヴィヒタ(Vihta)です。ヴィヒタによる白樺の香りはリラックス効果があり、サウナ内でヴィヒタの葉っぱで全身を叩く「ウィスキング」は、フィンランドで昔からある健康法です。 新陳代謝を促進させ発汗を促し、血流が良くなることで疲労物質を排出して疲れが取れ、サウナ後は心地よい眠気が。

多くのフィンランド人にとってサウナは「リラックスの場」であると同時に「睡眠を整えるための生活習慣」でもあるのです。日本で言えばお風呂文化に近い役割ですが、その影響は睡眠の質にも直結しています。

4. 教育現場にも見られる“睡眠意識”

フィンランドは教育先進国として知られていますが、実は子どもの睡眠にも高い関心を持っています。
学校の始業時間は比較的遅めに設定されていることが多く、睡眠不足の防止につながっている。
冬の長い暗さに備え、子どもにも朝の光浴びが推奨されている。
「十分に眠れる子どもは学びの効率も高い」という考え方が広く共有されており、日本のように“朝型生活の押し付け”が少ないのも特徴です。

まとめ

フィンランドの人々は、フィンランドの睡眠文化は、白夜と極夜という特殊な自然環境に適応する中で育まれてきました。しかし、極端な自然条件の中で「光」と「リフレッシュ」をうまくコントロールしながら暮らしています。
白夜 → 遮光で“暗さ”をつくる
極夜 → 光療法で“明るさ”を補う
サウナ → 深い眠りを誘う伝統的な習慣
睡眠の質を守るために「光を調整する」ことを徹底し、さらにサウナや教育制度を通して国全体で睡眠を大切にしている点は、とても学ぶべきものがありますね
次回は、同じ北欧でもまた違った文化を持つ デンマーク の睡眠事情をご紹介します。どうぞお楽しみに!

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