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季節ごと睡眠の質は変わる?
東洋医学で考える四季と睡眠の関係
季節と睡眠のつながり
「最近なんとなく眠れない」「朝起きづらい」と感じたとき、その原因は単なるストレスや疲れだけでなく、季節の変化にあるかもしれません。東洋医学では、自然界の四季と人間の体は密接につながっていると考えられており、それぞれの季節に適した生活リズムや睡眠スタイルがあるとされています。
この記事では、春夏秋冬それぞれの時期に見られる睡眠の特徴について、東洋医学の視点と最新の科学的研究の両面から解説していきます。
春:ストレスに敏感になる季節
春は気温が上がり始め、自然界が目を覚ます時期です。東洋医学では「肝(かん)」という内臓が活発になるとされており、これは血液や自律神経の流れをコントロールしていると考えられています。
現代的に言えば、環境の変化によるストレスに敏感になりやすい時期ともいえます。入学・入社・引っ越しなどのライフイベントが重なることもあり、交感神経が優位になって脳が休まらず、寝つきが悪くなる人が増える傾向があります。
この時期は、朝の光をしっかり浴びて生活リズムを整えることが大切です。また、春野菜(菜の花、たけのこ、クレソンなど)には気の巡りを良くする働きがあり、体と心を「解放」するのに役立ちます。
春の睡眠ポイント
・寝る前にスマホやSNSから離れ、リラックスを意識する
・軽い運動(ウォーキング、ヨガなど)で気分を循環させる
・ストレスをためやすい人は酸味のある食材を意識的に摂る
夏:眠りが浅くなりやすい季節
夏は「心(しん)」という臓器が関係します。ここでの「心」とは、心臓や精神の安定を司る中心的な存在で、東洋医学では「眠りの質」に直結すると考えられています。
気温が高く、日が長くなる夏は、睡眠リズムが乱れやすくなります。さらに、エアコンや冷たい飲み物で体が冷える一方、外気は暑いため、自律神経は混乱しやすく、朝起きても疲れが残っていると感じる人が増えます。
夕方以降はカフェインや刺激物を避け、心身を「冷やさず、鎮める」ことが大切です。菊花茶やミントティーなど、香りのよいハーブティーも精神の安定に効果的です。
夏の睡眠ポイント
・シャワーではなくぬるめのお風呂に入って副交感神経を活性化
・夜更かしを避け、日が沈んだら静かに過ごす
・寝室の温度は26〜28℃が理想。冷房の使い方に注意
秋:呼吸と心のバランスを意識
秋は「肺(はい)」が主役となる季節です。肺は呼吸だけでなく、皮膚、免疫、精神の安定にも関係していると東洋医学では考えられています。
空気が乾燥してくるこの時期は、呼吸器が敏感になり、ちょっとした咳や鼻詰まりが睡眠を妨げることがあります。さらに、日照時間が短くなることで気分が沈みやすくなることもあります。
深い呼吸を意識し、肺を潤す食材(梨、白きくらげ、豆乳など)を積極的に取り入れることで、自然と睡眠の質も向上しやすくなります。
秋の睡眠ポイント
・寝る前に深くゆっくりとした鼻呼吸を意識
・加湿器などで湿度を保ち、喉の乾燥や咳を防ぐ
・活動を詰め込みすぎず、「静けさ」を大切にした生活を意識
冬:睡眠の「質」を整えるチャンス
冬は「腎(じん)」の季節です。腎は生命力やホルモン、体の水分代謝に関わる存在で、体のエネルギーを蓄える臓器とされています。
寒さの影響で、自然と睡眠時間が長くなりやすくなるこの季節は、「早寝・遅起き」を意識することがおすすめです。腎を守ることで、体の回復力が高まり、春からの活動に備えることができます。
黒豆、クルミ、山芋、海藻など「黒い食材」は腎をサポートするとされ、冷え対策として足湯や腹巻きも有効です。
冬の睡眠ポイント
・睡眠時間を普段より30分〜1時間長めに確保
・足元を温めることで体全体がリラックスしやすくなる
・就寝前はスマホよりも本を読む時間を持つ
現代の研究と東洋医学の一致点
実際の研究でも、季節によって人間の睡眠時間や睡眠の質が変化することがわかっています。
例えば、ドイツの研究(2023年)では、冬の方が平均睡眠時間が約30分長く、REM睡眠(夢を見る浅い睡眠)が約20分短いことが報告されています。
また、日本の研究では、日照時間が短くなるとメラトニンの分泌が増えて自然と眠くなる一方、春や秋の気温差によっては自律神経が乱れやすくなる傾向も確認されています。
こうした季節による変化に合わせて、自然のリズムに沿った生活を意識することは、まさに東洋医学の本質と重なります。
現代では、セルフケアの観点から東洋と西洋の知恵をうまく組み合わせ、自分のリズムを整えることが、健康的なライフスタイルの鍵となります。
また、眠りを整えるためには寝具選びもとても重要です。
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