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ペットと一緒に寝ると睡眠の質は上がる? 下がる?
はじめに
「満月の夜は眠れない」そんな話を聞いたことはありませんか?
神秘的な月のリズムと人間の睡眠が関係していると信じる人は少なくありません。では、実際に科学的な根拠はあるのでしょうか?
この記事では、月の満ち欠けと睡眠の質・パターンに関する研究をもとに、その真偽を探っていきます。
月の影響は本当にあるのか?
スイス・バーゼル大学の研究(Cajochen et al., 2013)によると、満月の夜は被験者の脳波に変化が見られ、平均して眠りにつくまでの時間が5分ほど長くなり、深い睡眠の時間が30%ほど減少したと報告されています。また、メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌量も減っていたことが確認されました。
ただしこの研究の被験者数は33名と少なく、全員が人工照明のない環境で過ごしていたという特殊な条件も考慮する必要があります。
他の研究では?
その後、他の研究チームが同様の実験を再現しようとしましたが、満月と睡眠の関係性は一貫して確認されていません。
たとえば、2014年に行われたアメリカの5つの睡眠研究を統合した分析では、「満月と睡眠の質に明確な相関は見られなかった」という結果に。また、2021年のカナダ・トロント大学による約580人を対象にした研究でも「統計的に有意な差はない」とされています。
子どもや高齢者ではどうか?
一部の研究では、年齢や性別によって月の影響を受けやすい可能性があると示唆されています。
たとえば、子どもを対象にしたカナダの研究(Chaput et al., 2016)では、満月期に1日あたり5分程度睡眠時間が短くなる傾向があると報告されました。ただし、健康への影響があるほどではないとも結論づけられています。
一方で高齢者や不眠症の傾向がある人では、「月齢と入眠困難を感じる主観的な報告」が多いというデータも一部存在しますが、科学的な因果関係とは言えないレベルです。
そもそも「月明かり」が原因?
人工照明がなかった時代には、満月の明るさが実際に睡眠を妨げていた可能性があります。月明かりは最大で約0.25ルクス程度ですが、現代の都市部では街灯や室内灯の明るさのほうが遥かに強いため、実際に月光の影響を直接受ける機会はかなり少なくなっています。
つまり、満月で眠れないという体験は「心理的影響」や「思い込み(プラセボ)」による可能性も高いといえます。
結論
科学的根拠は「一部あり、でも確定的ではない」
現時点では、月の満ち欠けと睡眠の質に「完全な相関がある」とは言えません。
小規模な研究では影響が示されているものの、大規模で再現性のあるデータは不十分であり、「月の影響はほとんどない」とする研究も多く存在します。
睡眠の質を高めるために
たとえ月の影響があったとしても、以下のような対策で快眠を保つことができます:
・寝室を完全に遮光する(遮光カーテンを使用)
・寝る前のスマホ・テレビ使用を控える(ブルーライト対策)
・規則正しい睡眠スケジュールを守る
・就寝前のリラックス習慣(ハーブティーや深呼吸)
まとめ
月と睡眠の関係はロマンのあるテーマではありますが、現代科学においては「それほど強い影響はない」とするのが主流です。ただし、個人差や感受性による影響は無視できない部分もあります。
「今日は満月だから眠れないかも…」と不安になりすぎることのほうが、睡眠の質に影響するかもしれません。まずは、自分に合った快眠習慣を整えることがいちばん大切です。
また、眠りを整えるためには寝具選びもとても重要です。
体に合ったマットレスや枕を使うことで、
睡眠の「質」はぐっと高まります。
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