世界の睡眠事情 日本:睡眠時間が短い国ならでは?の習慣

目次

この記事は 約5分 で読めます。

睡眠時間が短い国、日本ならではの習慣と考え方とは?

はじめに

「日本人はあまり寝ない」——この印象は、世界的にも広く知られています。
実際、日本はOECD加盟国の中でも平均睡眠時間が最も短い国のひとつとされています。
そのせいか、日本では会社のデスクでうつぶせになっている人や、通勤電車でうとうとしている人の姿を日常的に目にしますが、この「居眠り」文化は、海外から見ると少し奇妙に映るようです。
今回は前回のインドネシアから一転して私達の国、日本の睡眠事情をご紹介したいと思います。

1. 日本人の睡眠時間はなぜ短い?

日本人の平均睡眠時間は、約7時間未満。
筆者の睡眠時間もだいたこれぐらいの時間ですが、これは世界的に見てもかなり短い方で、特に働く世代や学生の睡眠不足が深刻です。
理由はいくつか考えられます。
– 長時間労働や残業文化
– 通勤時間の長さ
– 夜遅くまでのスマホやテレビ視聴
– 「遅くまで頑張る」ことを美徳とする価値観
ここに子育てや介護などが加わると・・・ますます睡眠が減るということに・・・。

2. 本来、大人に必要な睡眠時間とは?

米国睡眠財団(National Sleep Foundation)によれば、健康な成人が必要とする睡眠時間は1日7~9時間とされています。
「寝る時間がもったいない」「忙しくて眠れない」と感じる日本人は他の国に比べて多いかもしれませんが、 6時間未満の睡眠が続くと、集中力や記憶力の低下、免疫力の低下、さらには糖尿病や心疾患、うつ病リスクの上昇など、さまざまな健康被害が懸念されます。

3. 電車で寝るのは日本だけ?

日本を訪れた外国人の多くが驚く光景があります。
それが、電車の中で多くの人が寝ていること。
他の国では、公共の場で無防備に眠ることは安全上の理由や体調不良を疑われる為避ける人が多いですが、日本では朝夕の満員電車の中で吊革につかまりながら寝ている人や、肩に寄りかかって眠る人もいます。
ある外国人の友人は、初めて日本の電車に乗ったとき、「こんなにみんな寝てて、しんどいの?」と驚いていました。
しかも多くの人が、なぜかちゃんと自分の降りる駅でスッと起きるのですから、「えっ!?」となおさら不思議に見えるようです(笑)。

4. 居眠り=必ずしも「悪」ではない?

日本では、学校の授業中や仕事中などにうっかり居眠りしてしまう人も見かけます。
海外では授業中や会社で居眠りをすると体調不良を心配され家に帰るよう促されますが、日本ではむしろ「日常の一部」として受け入れられています。
日本でも時と場合にはよりますが、「いねむり(居眠り)」は、場合によっては「疲れるほど一生懸命やっている証拠」とされることもあり、「仕事/勉強に全力を尽くして疲れているから眠ている」=「多目にみてあげよう」というところが寛容で日本独特と言えます。

5. 昼寝文化との違い

他国では「昼寝(シエスタ)」が文化として根付いている国もあります。
前回ご紹介したインドネシアやスペインなどでは、暑い時間帯に一度休憩をとり、午後から活動を再開するというサイクルが一般的です。
一方日本では、意図的な昼寝の時間が確保されていないことが多く、その代わりに「すきま時間での仮眠(マイクロスリープ)」が発達したとも言えるでしょう。
特に電車やバスの中、あるいは昼休みの会社の机で少しだけ目を閉じる、といった小さな仮眠が、多くの人の睡眠不足を補っています。
しかしこのわずかな仮眠が意外に脳を休息、リフレッシュさせ勉強や仕事をはかどらせる効果があるようです。

おわりに

日本の睡眠文化には、独自のリズムと工夫があります。
働きすぎや情報過多の社会の中で、短い睡眠時間のなかでもうまくやりくりしようとする姿が、「居眠り」という形で表れているのですね。
外国人には不思議に見えるこの光景も、実は日本人なりの「休息のかたち」なのですね。

眠りを整えるためには寝具選びもとても重要です。
体に合ったマットレスや枕を使うことで、
睡眠の「質」はぐっと高まります。
当社では、“こんな眠りが欲しかった”をコンセプトに、快適な寝具をご提案しています。
ご興味のある方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
▶︎ グースリーマットレスで快眠体験へ

 

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP