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寝言は脳のどこから生まれる?
はじめに
寝言と言うと「夢の内容を口にしている」と思う方が多いですが、実は違います。
最新の睡眠研究では、寝言は「脳の一部が起きている状態」で起こる現象。完全に寝ているわけでも、完全に起きているわけでもない。ということがわかっています。
つまり寝言は脳が「半分ON・半分OFF」になっている特殊な状態らしいのですが、そもそもなぜ寝ている時に言葉がでてくるのでしょうか?今日はそのメカニズムについて解説したいと思います!
1.寝言は脳のどの部分がどんなタイミングで喋っているの?
寝言を話す状態というのは「言語野(ブローカ野)が一部だけ起きる」状態です。言語を司る脳領域のうち一部分だけが「部分覚醒」することで発生します。具体的には:
● ブローカ野(発話を司る)→ 言葉を組み立てる指令が出る
● ウェルニッケ野(言語理解)→ 夢や記憶の断片を“言語化”しようとする
● 運動野(口・舌・喉の動きを制御)→ ほんの少しだけ活動し、声になる
このように、脳の一部が部分的に再起動することで、「口だけが起きた状態」になり寝言が生まれますが、寝言はレム睡眠でもノンレム睡眠でも起こる事がわかっています。寝言はどの睡眠段階でも出ますが、睡眠段階によって内容と「声のタイプ」が異なるとの事。
① レム睡眠(夢を見る睡眠)での寝言
● 感情が強い
● 内容が夢に関連
● 感情的な叫び・単語・短文が多い
● 発語は自然で流暢になりやすい
例:「ちょっと待って!」、「それダメ!」
脳は夢の中でストーリーを作っており、その一部が声として漏れる形。
② ノンレム睡眠(深い眠り)での寝言
● 内容が意味不明
● 文字の羅列のよう
● 発音が不明瞭
● 会話にはならない
理由は、深い眠りでは思考がぼんやりしており、「夢の文脈」がないため、との事。寝言の内容がレム睡眠かノンレム睡眠かによって違うのは面白いですね!

2. 寝言が多いのは子ども!
寝言が多いのは脳が急成長し、部分覚醒が起きやすい子どもですが、その理由として:
① 脳の神経回路が発達中 → 言語野が不安定で部分覚醒しやすい
② 昼間の刺激が多い → 言語処理が眠りに「あふれ出す」
③ ノンレム睡眠が深いため、体だけが「先に寝てしまう」 → 脳にズレが生まれやすい
といった事が挙げられますが、これは成長の証なので心配する必要はありません。なお、寝言が起こる「3つの引き金」として
① ストレス ー 感情処理がうまくいかず、睡眠中に言語化される。
② 寝不足 ー 深い眠りから浅い眠りに移るときに「脳のスイッチングエラー」が起きやすくなる。
③ 発熱時 - 子どもが熱を出したときに寝言・うわ言が増えるのはよくある現象。
というのが考えられますが、いずれも脳の覚醒が不安定になるため、といわれています。
3. 寝言は「病気のサイン」ではない:寝言は「脳のデトックス」
寝言の出現はほとんどの場合「正常な脳活動」です。寝言は医学的には「パラソムニア(睡眠行動異常)」の正常範囲とされています。
● 寝言が叫び声・パニックを伴う(夜驚症)
● 暴れる・走る(睡眠時遊行症)
● 発熱時の「うわ言」が極端に長い
こういった極端なケース以外は「脳の処理が少しだけ漏れたもの」と考えてOK。というのも寝言は「脳のデトックス」でもあるからです。言葉として出すことで、脳が感情を整理しています。寝言の多くは:
● ストレス
● 感情の揺れ
● 記憶処理
の途中で起こる「副産物」です。寝言は脳が余計な感情を処理しているサインでもあり、特に子どもではこの「感情デトックス」での寝言をが多いのです。

4. 寝言を減らしたい場合にできること
寝言は病気ではないですし、脳のデトックス効果も兼ねていることから気にする必要はないですが、もし頻度が気になったり少し減らしたいな、と思うような事があれば、以下を心がけてみましょう。
① 寝る前のスマホ・動画を控える
脳刺激が強いと寝言が増えやすい傾向が。
② 寝る前に軽い会話や絵本で安心感を
特に子どもは安心すると寝言が減る傾向にあります。
③ 深部体温を整えて「自然な入眠」
ぬるめのお風呂 → 緩やかな体温低下→ 脳と身体のズレが小さくなります。
④ 睡眠時間を十分に確保
寝不足は寝言の最大の引き金です。
まとめ
寝言は「脳が眠りながら喋る」不思議な現象ですが、寝言は
● 言語野が部分的に起きる
● レム・ノンレムどちらでも起こる
● 子どもに多い(脳発達の証)
● ストレス・寝不足が引き金
● 多くは「正常な脳の動き」
という現象。寝言は、脳が眠りながら感情と記憶を整理するサインでありむしろ「脳が頑張っている証拠」とも言えますね。
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参考文献・資料
- Harvard Medical School: Sleep talking and parasomnias
- National Sleep Foundation: Sleep talking overview
- American Academy of Sleep Medicine: Parasomnia guidelines
- Sleep Medicine Reviews: Brain regions activated during parasomnias
- Journal of Neuroscience: Speech-related brain activity in sleep
- 厚生労働省「睡眠と脳の働き」
- 日本睡眠学会「パラソムニアの分類と機序」

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