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夜型文化とメシミリがつくる、地中海の眠りとは?
はじめに
こんにちは!「世界の睡眠事情」シリーズ、今回は、ギリシャの睡眠文化をご紹介したいと思います!
青い海と白い建物、陽気な人々、ゆっくりとした時間が流れる地中海の国・ギリシャ。
その暮らしには、スペインとも似て非なる夜型文化と、暑さを乗り切る「昼寝の知恵(メシメリ)」が根づいています。
家族中心の生活リズムや、食事・音楽とともにある眠りのかたちから、私たちが見落としがちな「眠ることの豊かさ」が見える国です。
1.平均睡眠時間は?「長く眠る」より「リズムを守る」国
OECDの調査では、ギリシャ人の平均睡眠時間は約7時間50分と、先進国の中では中程度。ただし、一括で長く眠るというより、日中と夜に分けた「2部制」の睡眠リズムが特徴的です。
朝は比較的ゆっくり始まり、
● 正午〜15時は昼寝(mesimeri)または静養時間
● 夜は20時以降に食事、23時〜深夜1時にかけて就寝
このように、日中の暑さを避けつつ、夜を楽しむスタイルが広く定着しています。

2. メシメリ(mesimeri)=昼寝という「社会的なお約束」
ギリシャには「メシメリの時間は電話をかけてはいけない」というマナーが存在します。
これは、昼食後の静かな休息の時間を誰もが尊重する文化的背景によるもの。
● 商店や公共機関も13〜17時ごろまで一時閉店
● 家庭ではカーテンを閉め、家族揃って昼寝や読書
● 暑さと消化に合わせて、身体を一度落ち着ける時間
メシメリは、「寝なければいけない時間」ではなく、「体を休めるためのゆるやかな沈黙」ともいえるでしょう。
3. 夜の楽しみと睡眠の共存:食と音楽と余韻
ギリシャでは、夕食の時間が21時〜22時と非常に遅く、食後に家族でおしゃべりをしながらテレビを見たり、外に出かけたりすることも珍しくありません。夜10時にスーパーにいる家族連れもごく普通で、「子どもは早く寝なければいけない」という価値観が薄い傾向にあります。ギリシャでは、子どもも夜型生活に合わせている家庭が多く、家族みんなが同じリズムで過ごすことのほうが重視されるようです。夏場は夜風が心地よく、カフェテリアやタベルナ(食堂)で深夜0時までにぎわうことも。こうした夜型文化にもかかわらず、多くの人が「翌朝きちんと起きて仕事や学校に行く」のは、その代わりに、昼寝や日中の静養時間がしっかり確保されるメシメリの習慣が補ってくれているからでもあるのです。

4. 寝室と眠りの工夫:光と風をコントロールする伝統
ギリシャの住宅では、暑さと強い日差しに対応するため、分厚いカーテンや「木製シャッター(パナジョーリ)」で室内を遮光します。また、
● 天井の高い構造と風通しの良さで自然換気
● 扇風機や石床の冷たさを活かした「涼しい寝具」
を使用するなど、眠りのための自然調節がなされています。エアコンに頼りすぎず、「外の自然環境と共存しながら眠る」という知恵が伝統的に受け継がれているのです。
まとめ
ギリシャの睡眠文化は、以下のようなメッセージを私たちに投げかけてくれます:
● 一日の中に「休息の余白(メシメリ)」を持つこと
● 暑さや光、音などを自然と調和して取り入れること
● 家族と一緒に過ごし、食後のリラックス時間を大切にすること
● 夜をあわてず、楽しみながら眠りへと移行する暮らし方
忙しさや効率ばかりを求める現代の私たちにとって、ギリシャの眠りは「暮らし全体を整えながら眠る」という、ゆるやかな時間の設計術を教えてくれます。
眠りを整えるためには寝具選びもとても重要です。
体に合ったマットレスや枕を使うことで、
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参考文献・資料
- OECD – Time Use Statistics: Greece
https://www.oecd.org/ - Papadopoulos, G. “Siesta Culture in Greece and Sleep Patterns.” Mediterranean Journal of Lifestyle Studies, 2020
- ギリシャ政府観光局:「ギリシャ式ライフスタイルと日中の休息」
https://www.visitgreece.gr/ - UNESCO – Intangible Cultural Heritage of Mediterranean Diet
https://ich.unesco.org/ - European Sleep Research Society – “Seasonal and Cultural Differences in Mediterranean Sleep”

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