寝室の色で睡眠が変わる?―色彩心理×睡眠科学が示す快眠カラー

目次

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寝室の色で睡眠が変わる?

はじめに

「寝室の壁紙やカーテン、実は睡眠に影響しているかも?」そんな話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
実は、色が心に与える影響はとても大きく、特に 寝室という“脳を休める場所” においては、色選びが睡眠の質を大きく左右します。
今回は、色彩心理学と睡眠科学の研究から、「よく眠れる色」「避けたい色」「色の取り入れ方」まで、実生活に落とし込める形でご紹介したいと思います。

1. 色が睡眠に影響する理由とは?

そもそも色が睡眠に影響するとはどういうことでしょうか?
(1)色は“脳の自律神経”に直接作用する
色を見ると、脳の扁桃体や自律神経に刺激が届きます。
● 青 → 副交感神経(リラックス)
● 赤 → 交感神経(興奮)
● 黄色 → 注意喚起
など、“色ごとに体の反応が違う”ことが科学的に確認されています。つまり、寝室の色が「落ち着く」か「落ち着かない」かは、感覚だけでなく 生理反応レベルの問題 なのです。
(2)睡眠ホルモン“メラトニン”にも影響
イギリスの調査では、寝室の色によって「睡眠時間」「起床時の気分」が変わるという興味深い結果が報告されています。特に「青系」の寝室は
● 心拍数が低下
● 血圧が安定
● メラトニン分泌が促進
という効果が確認され、最も睡眠に適した色 とされています。

2. 快眠を促す「ベストカラー」3選

なるほど、どんな色を寝具やベッドルームに選ぶかによって体にいろんな影響があるがわかりました。それでは具体的にどんな色がオススメなのかランキング形式で見ていきましょう!
第1位:ブルー(青)—世界的にも“快眠カラーNo.1”
● 心拍数を落ち着かせる
● リラックスホルモンを促す
● 安心感を与える
イギリスのTravelodge社の調査では、青い寝室の人は平均7時間52分の睡眠 をとっていたというデータも。
→  壁紙・カーテン・ベッドカバーなど、面積の大きい部分に青を使うと効果的。
第2位:グリーン(緑)—安心・調和・自然の色
緑は森林を連想させ、脳を「安全な場所」と認識させやすい色。
● 緊張の緩和
● 心の安定
● 目に優しく疲れにくい
特に パステルグリーン・ミントグリーン は快眠に向きます。
第3位:ベージュ・アイボリーなど“温かい中立色”
刺激が少なく、心身がゆるむ色。
● 間接照明との相性が良い
● 寝室を柔らかく温かい雰囲気に
日本の住宅にも取り入れやすく、飽きがこないのが魅力です。

3. 避けたい寝室カラー(睡眠に不向きな色)

逆に避けたカラーというものはどういう色でしょうか?早速ご紹介したいと思います。
● 赤
交感神経を刺激 → 興奮・緊張
→ アクセント程度ならOK。面積の広い“赤い寝室”はNG。
● 黄色
注意喚起・空腹感増進
→ 明るい黄色は睡眠前に不向き。淡いクリーム系なら可。
● 黒
高級感はあるものの、心理的に圧迫感が強い。
→ 暗すぎる寝室は“閉塞感”を感じさせることも。
● 原色・強い色
脳を刺激するため、寝る前の“静寂モード”を作りにくい。

4. 色を取り入れるときのポイント

オススメの色や避けたほうが良い色はわかりましたが、実際に寝室や寝具に取り入れる場合、どんな事に気を付ければよいのでしょうか?またどんな風に取り入れたら効果が高まるのでしょうか?
(1)壁紙すべてを変えなくても良い
寝具・カーテン・小物・クッションなど部分的に変えるだけでも効果は十分。
(2)“質感”も大切
同じ青でも
● 光沢が強い素材 → 刺激が強い
● マット素材 → 穏やかで落ち着く
と違いが出ます。
(3)照明との相性を考える
暖色ライトの下では、青はグレー寄り、緑はオリーブ寄りに見えることがあります。
→ 実際の寝室で色味をチェックするのがポイント。
(4)照明との相性を考える
色と香り・音の“組み合わせ”で快眠度UP!色彩は単体でも効果がありますが、香り・音と組み合わせるとリラックス作用がさらに高まります。例:
● 青+ラベンダーの香り
● 緑+ヒノキの香り
● ベージュ+焚き火音・波の音
色・香り・音が統一感を持つと、脳が安心し、副交感神経が優位になりやすくなります。

まとめ

寝室の色は、思っている以上に睡眠の質に大きく影響します。
● 青・緑・ベージュは快眠に向く
● 赤・黄色・黒など強い色は興奮を誘発
● 壁紙を変えなくても、寝具やカーテンで十分効果
● 質感・照明との組み合わせも重要
色彩は、誰でも今日から取り入れられる“快眠インテリア術”。ぜひ、「色の力」を味方にして、心地よい寝室づくりを楽しんでくださいね。

 

 

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参考文献・資料

  • British Travelodge Sleep Survey (2013) — 寝室の色と睡眠時間の関係調査
  • American Psychological Association「Color and Emotion Research」
  • 日本色彩学会「色彩と心理の関係」
  • Sleep Foundation「Bedroom Colors and Sleep」
  • 日本睡眠科学研究所「睡眠と環境要因」

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