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南国ならではのスローな睡眠文化とは?
はじめに
愛犬や愛猫と一緒に眠る時間。
そのぬくもりや呼吸のリズムに安心感を覚える人は多いのではないでしょうか。
一方で、「眠りが浅くなる」「毛が気になる」「動かれると目が覚める」といった声もよく聞かれます。
では実際のところ、ペットと一緒に眠ることは快眠に良いのか?悪いのか?
今回は、最新の研究や心理的効果をもとに、「ペットと眠ることの快眠への影響」を掘り下げたいと思います!
1. ペットと眠る人は増えている?
日本ペットフード協会の調査によると、犬や猫をなどのペット飼う家庭のうち、室内で飼う家庭は全体の8割以上にのぼり、そのうち半数近くが“同じ寝室またはベッドで寝ている”と回答しています。
特に一人暮らしや子育て世代では、ペットと一緒に眠ることが“安心感”や“癒し”の時間となっているケースが多いようです。
欧米でも同様で、アメリカのメイヨークリニックの調査では、飼い主の56%がペットと寝ていると回答し、そのうち多くの人が「眠りにプラスの効果を感じる」と答えています。

2. ペットと眠る人は増えている?
ではペットと寝る人が増えている背景としてはどのようなものがあるのでしょうか?
(1)心の安定とストレス軽減
犬や猫の「体温」や「呼吸音」には、人間の副交感神経を刺激してリラックスを促す効果があります。
実際、犬と触れ合うことで“幸せホルモン”と呼ばれるオキシトシンが分泌されることが確認されています(米・エモリー大学研究)。このオキシトシンは、ストレスホルモンであるコルチゾールを減らし、心拍数や血圧を下げる働きも。つまり、「ペットのぬくもり=安心感→リラックス→快眠」という生理的メカニズムが存在するのです。
(2)孤独感の軽減と安心感
ペットと寝ることで、特に一人暮らしの人や高齢者では「孤独感が減る」という心理的効果が報告されています。
カリフォルニア大学の研究では、夜にペットと一緒に眠る人は孤独感・不安感が低い傾向があり、入眠時間も短いという結果が出ています。
また、犬や猫の規則正しい呼吸音や寝息は、心拍リズムを落ち着かせる“生体リズム共鳴効果”をもたらし、安眠を促すと考えられています。
(3)冬の「自然な湯たんぽ効果」
特に寒い季節には、犬や猫の体温(平均約38〜39℃)が自然な“湯たんぽ”になります。
人間は眠る際に体温をゆるやかに下げていくことで眠りに入るため、手足など末端が温まることが入眠のスイッチになります。
ペットのぬくもりはまさにその助けになるわけです。
3. ペットと眠ることのデメリットもある
ただ、ペットと寝ることはもちろん、メリットばかりではありません。
(1)動きや鳴き声による中途覚醒
特に猫は夜行性のため、飼い主が眠っている間に動き回ったり、鳴いたりすることがあります。
睡眠研究でも、ペットと同じベッドで寝ている人の約20%が「途中で起こされる」と回答しています。
(2)アレルギーや衛生面
ペットの毛やフケはアレルゲンになりやすく、アレルギー体質の人には不向きです。
また、ノミ・ダニ対策が不十分な場合は、皮膚トラブルや睡眠環境の悪化にもつながります。
(3)寝返りや姿勢の制限
ペットが身体の上や枕の横で眠ると、寝返りがしにくくなり、筋肉や肩こり、腰痛の原因になることも。

4. “快眠を保ちながら一緒に眠る”ためのコツ
それでは、ペットと快適に寝るためにどんな事に気をつければ良いでしょうか?
清潔を保つ:寝具カバーは週1回洗濯、ペットのブラッシングをこまめに。
寝る位置を決める:ベッドの端や足元など、飼い主とペットのスペースを分ける。
夜の運動・食事タイムを調整:就寝前にペットが遊び疲れていると、夜の活動を抑えられます。
快眠グッズを併用:ペットの寝息や動きが気になる場合は、耳栓・ホワイトノイズ・軽い香り(ラベンダーなど)でリラックスを補助。
まとめ
犬や猫と眠ることは、
● 精神的な安心感
● リラックスによる快眠効果
● ぬくもりによる自然な温熱効果
など、“心の睡眠薬”のような効果をもたらす一方、衛生面や睡眠の妨げといった課題もあります。
大切なのは「共に眠る距離感」を工夫すること。
ペットも人間も心地よく眠れる空間を作ることで、毎晩が“ぬくもりと癒しのある眠り”に変わるでしょう。
眠りを整えるためには寝具選びもとても重要です。
体に合ったマットレスや枕を使うことで、
睡眠の「質」はぐっと高まります。
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ご興味のある方は、ぜひ一度チェックしてみてくださいね。
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参考文献・資料
- Mayo Clinic: “The Effect of Dogs on Sleep in the Home Sleep Environment.” Mayo Clinic Proceedings, 2017.
- UCLA Health: “Pets and Sleep: Benefits and Drawbacks.” 2022.
- 日本ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」2023.
- Beetz, A. et al. “Psychosocial and psychophysiological effects of human–animal interactions.” Frontiers in Psychology, 2012.
- Emory University: “Oxytocin and human-animal bonding.”
- Mayo Clinic: “The Effect of Dogs on Sleep in the Home Sleep Environment.” Mayo Clinic Proceedings, 2017.

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